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巨人の現状と今後の展開

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本日は現在9連敗中、今日も現時点で負けていて相当状態の悪い巨人について書こうと思います。先に述べておきますが、私は巨人ファンではありません。が、小さい頃から親に東京ドームによく連れて行ってもらい、巨人の野球を見ていたので愛着はあります。

 

私は原監督の全権監督としての行き過ぎたワンマン経営感が、現状のチーム状態を作ってしまった要因の一つだと思っています。

 

ここで言いたいのは、あくまでもワンマン経営【感】です。世の中色んな組織を見渡してみれば、ワンマン経営はいくらでもありますし、それで成功している組織もたくさんあります。今回の巨人の失敗は、原監督の権限=球団の意見と公言してしまったことから始まっていると思います。

 

実際には原監督が決めていることでも、あくまで球団の方針としておけば批判は球団にも向くし、選手やスタッフが監督のご機嫌を伺うことも少なくなったはずです。球団としてはあらかじめ方針を打ち出しておくことで一丸となって結束することを目指したのでしょうが、選手やスタッフからしたら、この人を怒らせたら大変なことになる・・と腫物を触るような接し方になるのは当然です。そしてそれは原監督も仕事をしにくくなることに繋がります。周りが本音を出さないと物事の本質を見出すのは困難になるので、判断を誤ってしまうことが増えてきます。この点は誰の決断かはわかりませんが、原監督にとってはやりにくい状況だったのかなと思います。

 

 

そして要因の2つ目は中田翔選手の加入とその後の扱いです。これに関してはいろいろな意見がありますが、加入後即スタメン、これは最悪の一手だったと思います。そもそも獲得の経緯が「他球団で暴力行為を行って謹慎していたので、うちで取って即スタメンで使っちゃおう・・」というものなので、好意的に取るにはかなり無理があります。栗山監督から頼まれたとか、原監督が中田選手ほどの選手をこのまま終わらせるのはもったいないとか、その手の話は聞こえてきますが、事実としてはこの一点だけです。

 

私としては、本当に栗山監督、原監督ともに中田選手のことを最優先に考えているなら巨人移籍(給与は日ハム持ち)、謹慎期間を設けたのち今期は2軍もしくは3軍にしつつ中田選手の成績と世論の流れを見て1軍or今期は2軍の判断をするのがベターかと思いました。

 

しかし、巨人の取った判断は謹慎なし、即一軍即スタメンと最悪の一手でした。巨人の選手になったので謹慎なしはかろうじて納得できますが、即一軍即スタメンは原監督史上最悪のミスだったと思います。誰がどう見ても特別扱いであることは明白です。

 

このことは、自分が今いる組織に例えて考えた場合、納得できる人なんて世の中に一人もいないと思うほど理不尽でしかないでしょう。中島選手をはじめとする一塁を主戦にしていたメンバーはもとより、全選手が特別扱いをしている原監督を軽蔑したことは想像に難くありません。

 

皆さん大人なので表向きは同調したでしょうが、選手の心の中にできたモヤモヤが今の成績を生み出したことがよくわかります。ファンの中には中田選手が出場していて打たないからチームの成績が落ちたと考えている方も多くいますが、私は中田選手の成績以上に、特別扱いへの不満こそがチーム崩壊の原因だと思います。

 

要因の3つ目は、序盤からのマシンガン継投です。現時点で万全な投手がほとんどいない(故障や不調)のは、シーズンの早い段階から信頼できる投手のみに過度な負担を与えたことが原因だと思います。現在の中4日、中5日という通常よりも短い間隔での先発陣の登板も、間違いなく負荷をかけています。

 

そもそも、俗にいうマシンガン継投のようなものは、シーズン終盤や短期決戦で行うものです。それは、普段と違うコンディション調整を余儀なくされ負荷がかかり長期的に続けられないのが理由です。マラソンに例えると、15キロ付近からずっと巨人だけペースのアップダウンを繰り返していたずらに疲労しただけです。勝ち負けはとても大事なことですが、監督としては1シーズンという長い目で考え、たとえ負けてもゴールまで走れる采配をすることが必要だったと思います。

 

巨人という、常に勝ちを義務付けられたチーム[過去のイメージにとらわれすぎの気もしますが]のプレッシャーがそうさせたのかもしれませんが、現状を見れば失敗であったことは明らかです。

 

現在首位争いをしているセパ4チームは一貫してペースを守りながら、10月の大事な時期にローテをずらしたりしながらゴールまでのペース配分ができていると思います。それが現在のゲーム差にしっかり現れています。

 

以上のことから、原監督には今期で退団が妥当であり、人は一度信頼を失うとそれを取り返すのは難しいということもよく表した1年間だったような気がします。私の本心としては、大好きなプロ野球の選手たちが過度な負荷をかけられたり、理不尽な扱いを受けて短命で終わることなく長く活躍してくれることですので、監督の去就はともかく、是非ともチームとして改善していただきたいと思います。

 

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